こども環境フォーラム ブログ

こども環境フォーラムは、将来を担うこどもたちが、率先してこれからの環境問題に取り組み、次世代に引き継がれるよう、継続的な環境保全活動をサポートすることを目的に設立された社団法人です。

「棚田祭&フォーラム」に参加しました

2013年3月2日(土)

3月2日(土)NPO法人棚田LOVER’sさん主催、棚田祭&フォーラム「美しい里山・農村を未来につなぐために」が神崎郡市川町で行われ、子ども達と参加して参りました。 担い手不足や放棄田の増加など農村地域が抱えている課題について、都会に住む私達が実際に棚田や森林を見学し、里山の重要性を学ぶという趣旨のものでした。

この日は、終日雪でしたが、地域、都会からと沢山の方々で溢れかえっていました。 棚田をバックに町長の挨拶で始まり、その後、3つの体験プログラムがあり、当団体が引率した、こども2名は森林体験、1名はそば打ち体験に参加しました。






森林学習では「木こりのきりさん」から健全な森を育てる為に必要な「間伐」の重要性と、木を安全で確実な方向に倒す「伐倒方法」、チェーンソーの使い方などを学びました。



伐倒方法の話は説明すると長くなるので、軽く!「木の状態を見極め、倒す方向を 定め、「受け口、追い口、つる」と木を切るのにとても大切な3要素を忠実に行う事によって、安全な場所へと伐倒できる」説明後すぐに作業を見せて頂きましたが、凄いテクニックで切り口を入れていき、「や~!!」と雄叫びを上げながら最後は手でポンと倒し終了です。きりさんは一日中このような作業をされ、全ての生命の源である森を守り続けて下さっています。
間伐後の木は有効活用されるそうなので、参加者みんなでトラックまで運び込み、体験が終了しました。

マイナスイオンを沢山浴びて心が浄化され、そして森から沢山のパワーを貰ったので、 今度は私達が受けてきた自然からの恩恵を、必ず返していかなければ。と改めて思いました。





同時進行で行われていた、そば打ち体験は、そば粉を混ぜ合わせる所からそば切り、試食までを体験しました。全工程で1時間半。何でも手作りは時間がかかりますが、伸ばしたり、切ったり楽しみながら自分で作り上げたそばの味は格別だったようです。







午後からは小学校の廃校でフォーラムが開催され、来賓の方々の挨拶後、こども環境フォーラムのキッズが一番に発表を致しました。

昨年くすのき農園さんで体験した、親子農業体験の活動報告として、育てる大変さと喜び、自然と食との関わり、無農薬野菜のおいしさ、食べ物や自然に対する感謝の気持ちなど、子供の視点で捉えた農業への思いを来場者に発信しました。 こどもの発表は、メッセージ力が強いので、みなさんしっかりと聞いて下さり、記者の方からも取材を受けました。掲載されると嬉しいですね。







ここから先、基調講演などメインプログラムがあったのですが、帰路の事があるので退席させて頂き、釜戸炊きによる「棚田米おむすび体験」をしました。

こども達はくすのき農園さんで、田植え、稲刈りも経験しているので、お米の大切さは十分に理解しており、又棚田を見学した後なので、特にこのおむすびがおいしく感じられたようで、満面の笑顔となりました。


この後、きこりのきりさんの木彫りショーや、自転車発電による、コーヒー焙煎、物産品などを見学し、市川町を後にしました。



今後も、過疎化が進んでいる他の地域の農村や里山にこども達を連れて行き、まず目で見て現状を知り、そこから再生への意識を高めていきたいと思います。