こども環境フォーラム ブログ

こども環境フォーラムは、将来を担うこどもたちが、率先してこれからの環境問題に取り組み、次世代に引き継がれるよう、継続的な環境保全活動をサポートすることを目的に設立された社団法人です。

「第6回兵庫県こども環境フォーラム」 を開催しました

【オープニング・ソング】
こべっこ少年少女合唱団
  ( 指揮:稲月 秀樹 氏)


 【活動発表①】 
「おやこ里山体験 in 佐用町」参加者による発表
美しい里山を守るために ぼくたちがすべきこと


「おやこ里山体験in 佐用町」に参加したこども達が、イベントで作成したレポートを もとに、「里山を守るためにぼくたちがすべきこと」について発表しました。

★ 花や虫をとって帰らない
★ 木が倒れないように石でおさえる
間伐材を使ったティッシュを利用する
間伐材でキーホルダーなどを作る

里山での案内役をつとめてくださった 森林インストラクターさんや、
現地・佐用町にて準備にあたってくださった猟師さんもコメントしてくださいました。

★森林インストラクターさんのコメント
里山に住むかたとのつながりが、今回限りとなってしまうのはもったいない。
手紙を交換するなど交流を持てば、 里山への関心を持ち続けていけるのではないか。

佐用町の猟師さんのコメント
鹿や猪による農作物の被害に農家の方々は困っている。
猟師だけでは里山を守ることは難しい。
他の集落の方の力も借りて整備を始めた。
整備が進むにつれて、「この景色を子ども達に見せたい」と思い、
里山体験」の企画を提案した。



【活動発表②】
キッズレポーターが突撃取材!!
あなたの「親子農業体験」 ビフォー・アフターを教えてください!


昨年度「親子農業体験」参加の中学生が、他の参加者の皆さんにインタビューを しました。(ビデオでは4名のインタビューを放映。)

★育てる大変さを知って、食べものを残さず食べるように なった
★食べものの好き嫌いがなくなった
★曲がったきゅうりのように、 自然のままの姿のものが 「おいしい」 ことがわかった
★「地産地消」や「旬」を意識するようになった
★家庭菜園をするようになった  など

どのご家庭でも「親子農業体験」後に「食と農」のつながりを
以前よりも意識されている、ということがわかりました。



【声優のタマゴたちによる環境アニメ紙芝居】
「メダカのコタロー」 里海編 ~みんなで里海を守ろう~


こどもたちに自然環境の大切さを知ってほしいと
結成された「メダカのコタロー劇団」。
今回のアニメ紙芝居は、「みんなで里海を守ろう」
がテーマでした。



【基調講演】
クマ先生の 「こどもが主役の里山づくり」
~こどもが遊び・学び・冒険する場へ~


講 師:熊谷 哲 氏
     兵庫県立大学 教授/理学博士
     兵庫県立大学 環境人間学部 エコヒューマン地域連携センター長  


ご自身の里山づくりを始めたきっかけから、里山づくりの経緯を
お話くださいました。



【閉会挨拶】

公益社団法人 こども環境フォーラム
代表理事  大森 繁夫

私どもは2年前より、土とたわむれながら作物を作ることを親子で学ぶために「親子農業体験」を実施しています。
子ども達は、初回からすぐに自然に慣れ、どんどん土の中に入っていきます。そのなかで、作物の種をまき、その種が芽を出すことを学んでいきます。そして、その日のうちに各家庭で復習予習をします。そこから親と子に会話が生まれ、親子共に勉強することができているようです。
環境問題についても同じで、家族で体験し、ともに勉強することが一番大切であり、素晴らしいことだと感じております。

また、今回のフォーラムに参加いただいた子ども達が成長してからも、卒業生として「兵庫県こども環境フォーラム」に再び関わり、自分達が経験したことを次世代に繋げていって欲しいと思っています。



休憩時間には、様々なブースをお楽しみいただきました。

★エコな農法で栽培された野菜 の販売 (くすのき農園)


★東北から避難したママによる手作り品 の販売 (べこっこMama)


★のれん玉のブレスレット作り (材料提供:播州算盤工芸品協同組合)



里山」や「里海」という言葉を初めて聞いた、というご観覧者も多かったようですが、
今回のフォーラムで、私たち人間と「里山・里海」は切っても切れない関係であることに 気づいていただけたようです。
こども環境フォーラムでは、今後も「里山体験」などを通して、自然を思いやる心を育てていく活動をおこなってまいります。

yamaguchi