6月17日(土)第9回こども環境フォラーム 活動レポート
6月17日(土)兵庫県公館にて
「第9回 こども環境フォラーム」
~自然はみんなのたからもの 守ろう私たちの手で!~
当日は予想を上回り350人を超える来場者を迎え、無事開催することができました。
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【オープニング合唱】「どんぐりコール」ミュージカルスクール
軽やかにかわいらしい歌声でフォーラムの幕が上がりました!
となりのトトロでおなじみの「さんぽ」と平和への願いをこめたオリジナル曲「Horison」を披露してくださいました。
【どんぐりコールミュージカルスクール】
兵庫県西宮市に発足し、今年で創立50周年を迎えます。メンバーは幼稚園児から高校生までが在籍。
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【開会宣言】
くすのきっ子(親子農業体験参加者のこども)による開会宣言です!
【活動発表】
★「くすのきっ子農業体験」活動発表
親子農業体験での季節ごとに楽しかった体験や、「人間と生きものとの共存について」をテーマに兄弟で発表してくれました。現在はスーパーやマンションなどが建ち並び便利になった反面、田畑が減りその分生きものも減少しているが、親子農業体験で体験した生きものとのふれあいを通じ、「くすのき農園」には人間と生きものが共存できる環境がまだ残っていることを伝えてくれました。
★「エコっ子自然探検隊」(秋・冬・春に開催)親子発表
秋のねじりパン作り、冬のネイチャーゲーム、春の川での笹舟レースなど楽しかった思い出を発表してくれました。春の体験では海・川遊びと共にゴミ拾いもしました。この体験を通じ、ゴミを捨てない子どもに育ってほしいとお母さんの願いも込められた発表でした。
★「親子農業体験」
親子農業体験は、神戸市西区「くすのき農園」ご協力のもと今年で6年目を迎えます。
今はネットで何でも簡単に調べたりできますが、「百聞は一見にしかず」といわれるように1つの実体験は想像以上のものであり、農園での体験を通してこども達に色んなことを伝えたり、何かを残してやりたいとオーナーの伊藤さんはお話してくださいました。
★2016閉講式
当団体の代表から修了証書を授与いたしました。
くすのき農園さんで朝に収穫したお野菜もプレゼント!
2016年度参加者に一番の思い出を聞いてみました (^^)
採れたてのとうもろこしを食べたこと、ピザづくりなど、中でも一番多かったのは田植えでした。裸足になり手植えでする田植えは格別の思い出になったようです。
今年度も元気に稲が育ちますようにとの願いを託し、
2016年度参加者から2017年度参加者へ苗床(もち米)の継承式です。
★2017開講式
今年度の参加者にはかわいい「黄色のじょうろ」をプレゼント!
お野菜達が元気に育つようにお世話してくださいね。
~・~・~・ 支援ブース (開会前と休憩時間に楽しんでいただきました)・~・~・~
くすのき農園:オーガニック野菜の販売をくすのきっ子もお手伝いしました。
大好評につき、休憩時間には完売しました!
べこっこMaMa:手作りジャムなどを販売。手作りジャムが過去最高の売上!
熊本支援ブース:くまもんグッズなどの販売
ボランティアのお兄さん達とくすのきっ子が元気に声を出して販売しました!
【ミニきのこ展】
和田くんが今までに採集したきのこの標本や写真、絵などを展示。
標本は、数の多さ・種類・さまざまな大きさがあることにビックリ!!
こどもはもちろん大人もくぎづけになりました。
休憩時間には、展示しているきのこの説明や質問に和田くんは引っぱりだこでしたが、笑顔で丁寧に対応してくださいました。
第2部 【特別講演】
「キャラ探しより楽しいぞ!きのこ探しへGO!!」
講演者:和田 匠平さん
【現在、中学3年生。1歳の頃よりきのこの虜となり、小学生にして「きのこ研究会」や「日本菌学会」に入会。昨年、全国の中高生が日頃の研究成果を競う「日本学生科学賞」の「内閣総理大臣賞」を受賞。】
講演では、きのこの生態を映像と説明でわかりやすく解説してくださいました。
きのこは現在、名前がついているもので約6000種、ついていないものは10万種あるといわれ、未確認のものも多いため「新種」つまり世界でまだ誰もしらないきのこが見つかる可能性が高いそうです。宝探しにも似た「きのこ探し」!
自然という宝箱に隠された きのこの世界 に和田くんがつれだしてくれます !!
まずは、【おもしろキノコ】の紹介から
発光菌(光るきのこ)・冬虫夏草(昆虫の死骸から生えるきのこ)・巨大きのこ(ハスの葉っぱの様なきのこ)・ミクロきのこ(直径1㎜)など初めて見るきのこがたくさんありました。
【きのこの役割】
「森のそうじ屋さん」とも言われ、倒木や落葉、生きものの死骸を分解し、栄養を吸収して土に戻す。一般に植物は「生産者」、動物は「消費者」、きのこ(菌類)は「分解者」と呼ばれ、生態の循環に大きな役割を果たしている。最近では自然界の調和を保つために「仲介者」と呼ばれ、地球にとっても大切な存在である。
和田くんから【きのこを楽しむコツ】を伝授!
観察:花と思って観察する(きのこにない色はないといわれるほど様々色・形がある)
毒キノコは心配ご無用!:口に入れることがなければほとんどのきのこが触っても問題はないそうです。(例外:カエンダケは触るとかぶれます)
写真:上からではなく横からや下から(迫力がでる)撮る。背景も(生息場所がわかる)撮る
探す:沢沿いなどの湿気の多い場所など。まとまった雨が降った2~3日後に発生。 この夏楽しむなら夏の3大きのこ(テングダケ・ベニタケ・イグチ)がおすすめ!見分けがつきやすく、あちこちに発生している可能性が高いそうです。
などなど活動レポートには書ききれないくらいのいろんな観点から見たきのこに関する知識・情報を講演してくださいました。特に、きのこが自然界において重要な役割を果たしているお話はとても興味深いものでした。
今後も和田匠平さんの活動から目が離せませんね!
第9回兵庫県こども環境フォーラムでは、こども達の発表や和田匠平さんの講演を通し、現存する自然の尊さ、それを守るために私たち大人ができることは何か?を改めて考える機会になったのではと思います。
また、会場内で募金活動を行い、多くのお客さまにご協力をいただきました。
募金額3,660円は、日本赤十字を通じて被災地へ送金させていただきましたことをご報告いたします。ありがとうございました。
こども環境フォーラム